秘境ワクワクlab. | 自給自足×秘境の文化で「ワクワク」をデザインする

日々の田舎暮らし、山人文化修行、起業までの様子をブログで実況中継!lab.に参加して民宿づくりにも関われます!

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”自給自足はワクワクが詰まった遊び”

秘境の文化を手掛かりに

ワクワクできる場をつくりたい。

もっとワクワクする人生に切り替えよう。

三途の川もチラついた!?😖奈良田流崖歩きの術!

奈良田では11/29にようやく道が開通しました✨
 
 
台風19号の影響で町外に抜ける唯一の幹線道が陥没してしまった奈良田。不便な生活を強いられた訳ですが、集落皆で協力して乗り越えたのでした!
私も色んな人を送迎したり、毎朝新聞配りしたり(新聞屋さん来れないからね)よく頑張った♪
 
これで、ようやく元の生活に戻った。。。となれば良かったんですんがね。
まだ、水道が直っとらんのです!
 

 奈良田には、水道局は無く、沢の水や湧き水をひいて来て、集落の施設で簡単にろ過、消毒して飲み水として使っています(南アルプスの天然水100%!)。

管理だって集落皆で行います。いわば、水の自給自足です♪
 

▲水の取り入れ口!外れたパイプを再度埋めなおしました♪

 
水の取り入れ口の修復工事は完成したのですが、新たに送水管に亀裂が入ってるのを見つけて、その修理に行ってきました。
修理自体は、パイプを切って、専用の金具でつなぐという、いたってシンプルなもの。
が、しかし。。。パイプ、崖の中腹にあるのです💦💦
 
またまた前置きが長くなってしまいましたが、今回のお話は、奈良田流崖歩きの術でございます。
 

▲まだ余裕があった頃w ここから、写真左下に降りていきます。

 
どんだけ崖かって!?
写真を撮る余裕も無かったので、なかなか伝わりづらいのですが。。。30度は恐らく越してて、ゲレンデで言えば上級者コースの「壁-!!!」って感じの所位でしょうか。
 
斜面はバラッタビのスパイクも効かず、ズルっと滑ってしまいます。そんな中を通る細い道。足の幅ちょうど位の道を平均台のように歩いて行きます。
さらに、落ち葉の季節。ツルンと行った日には、谷底までキレイに滑り落ちていく事でしょうねー😖
 
私は一歩一歩、恐る恐るなのですが、一緒に行った師匠は「へっへっ、俺、こういうの全然大丈夫なんだよねー」ってキョトンとしております🙄
 
確かに、この師匠、西山地区の猟師さんの中でも特殊で「あいつは、どこへでも登って行っちまう」と他の猟師さんも良く言っていました。
 
今回の道は、師匠だけでなく山人的には普通なのかもしれませんが。。。駆け出し山人的には三途の川がチラつく程威力があったのでした( ;∀;)
 

▲隣の集落にも無い、奈良田オリジナルアイテム「カリトビ」。柄は腰の高さ位の長さです。
 
 
そんな中、師匠に崖の歩き方を教えてもらいました。(本当の修行っぽいw)
奈良田オリジナルの登山道具に「カリトビ」というものがあります。棒の先端に金属のかぎ爪が付いたものです。普通は消防士さんが使ったり、炭焼き職人が丸太を転がすのに使う道具みたい。
 
そのかぎ爪を崖に刺して、支えをつくって歩いて行きます。
山の斜面は木の根っこが張り巡っていて、意外としっかりとした支点になります。
 
カリトビ一刺しして、支点がしっかりしてるか確認して、一歩足を出して足場が崩れないか確認して、徐々に体重をかけていって、一歩。またカリトビを先の斜面に刺す。これの繰り返しです。
 
師匠は、シャンシャンとリズミカルにカリトビを斜面に刺して進んでいくのですが、駆け出しはそうもいきません。
このリズムに慣れるのに大分かかってしまいました(まだぎこちない)。
 
そんなこんなで、やっとこさ作業現場に着きました!
でも崖なので、足場が無い。
そんな中、師匠はカリトビを器用に使って足場をつくってくれました。カリトビの先端で掘って、頭の平な部分で慣らしてステップをつくる感じです。
 
師匠いわく、本当に急斜面を歩くときは、こうやって足場を一つずつ作りながら歩くのだとか。
師匠が思う「本当に急斜面」ってどんな所なのか気になりつつも、聞いてもゾッとするだけなので止めとく事にw
 
帰り道は急さらに急だったので、師匠がステップをつくって踏み慣らしてくれた後を帰りました。(優しい!!)
ほんの2時間くらいの山歩きだったのに、足はガクガク。
次の日は腰も筋肉痛になっていましたw
 

▲今回はこのツルハシのおかげで命拾いしました💦次回はマイカリトビで✨

 
カリトビ必須!
今回は消防団の倉庫にあったツルハシを借りての山歩きだったのですが、マイカリトビ欲しいものです✨
 
(民宿でもお客さん連れて山入る予定ですが、こういった崖は通りませんので安心してくださいw)