秘境ワクワクlab. | 自給自足×秘境の文化で「ワクワク」をデザインする

日々の田舎暮らし、山人文化修行、起業までの様子をブログで実況中継!lab.に参加して民宿づくりにも関われます!

ブログタイトル

”自給自足はワクワクが詰まった遊び”

秘境の文化を手掛かりに

ワクワクできる場をつくりたい。

もっとワクワクする人生に切り替えよう。

奈良田流 養蜂術の巻🐝どうやら、山人文化はどんどんアップデートしていく文化のようです。

これ、もう梅雨空けたんですよね??
奈良田では毎日のように雨が降っていて、ジメジメが絶えません💦
こんな陽気だからか、蜂っ子たちの巣箱にはダニが大量発生👿マジでキモい!
 

▲この白いツブツブが全部。。。((((;゚Д゚))))

 

ニホンミツバチは、お互い体をこすり合わせてダニをやっつける独特の習性があるようで、ダニには強い品種です。

今回発生したダニは、そこまで大ダメージがあるものではないんですが、群れが弱って蜂が少なくなるとやられちゃう(風邪みたいなもの!?)。
そして、何よりキモいので退治です💥と言うわけで、お注射しますー💉
 

 
これは、蟻酸を薄めたもので、蜂は殺さずダニをやっつける優れもの。
 
本来は、ちょっと前に流行って、奈良田で蜂を絶滅寸前まで追い込んだ「アカリンダニ」撲滅用に開発された手法。
このダニ、目に見えない位小さなダニで体内に感染。小っちゃすぎてニホンミツバチのこすり合わせ攻撃も効かないのです💦

▲箱の上部は薬室になっていて、布巾などに蟻酸をしみこませて置きます。
 
当時、困り果てた師匠たちは、ネットで調べたり、専門の研究機関とやり取りしながら原因を探りました。
全国的にも同様の症状が蔓延していて、「病気説」「除草剤説」と様々な説が飛び交っていた時期。試行錯誤を繰り返しながら「原因はダニだ!」と突き詰めて、蟻酸にたどり着いたのでした。
 
当時の集落の飲み会では、毎度その話題で持ちっきり。あーでもない、こーでもないとみんなで議論している傍らで、養蜂をまだやっていなかった私は話題について行けずただニコニコw
 
他にも、巣箱の作り方に、越冬の方法、分蜂(5月に蜂の群れが分裂して増える)日の予想に捕獲方法、スムシの対策などなど、方法を編み出してきました。でもまだ分からない事も多いようで「これだから自然相手は面白い」とみんな楽しんでいます。
 
どうやら山人文化って(少なくとも奈良田では)、何も「昔ながら」を昔のまんま引き継いで行くものでは無い様です。本やテレビやインターネットから知識を吸収して、どんどんアップデートを繰返してきました。
 
言い換えると、トライ&エラーを繰返して、どうしたら上手くできるか?をとことん突き詰める文化とも言えそうです。もちろん、それまでの山や自然に関する知識、これまでの経験や先人の教えをフル活用しながらです。
私も早くこの域に達したいものです(まだ先は遠そうですが)。
 
これから産業革命レベルで時代が変わっていくと私は思っていますが、その中で山人文化どうアップデートしていくか、どう価値を見出していくか。
私達の世代が考えていかなきゃいけないんだなーと、ちょっとワクワク(かなりソワソワ)しながら今日も蜂っ子のお世話をするのでしたー
 

▲今日も蜂っ子は元気🌞